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ECCOSORB COATING 269Eは物体の表面に塗布することにより、S bandからK bandで高損失の特性が得られる高損失特性型電波吸収体です。
放射素子への対応、複合物標のレーダー・クロス・セクションの低減に有効で、空洞のQの低下や伝送路での減衰材として、またアンテナ・パターンの改善などに利用可能です。
当製品は物体の鏡面反射を低減するためのものではありません。鏡面反射の低減にはECCOSORB FGMを推奨し、実際の反射は、鏡面、複合、表面波が要因になっており、この内の複合要因と表面波要因はこのECCOSORB COATING 269Eで効果的に減衰することができます。
本製品は、球面や円筒空洞の内面などに使用し、コーティングを施さない物体に比べ、反射率を効果的に低下させます。
船舶のマストや電波暗室内のターゲット支持台の被覆にも使われ、多層被覆を施した複合物体は、通常1GHzから16GHzで反射率が10dB低下します。
本被覆材は電気的には導体ではないので、真空管などの電導体や導線に塗ることも可能です。その際は、塗装定着のために、表面の汚れをよく落として下さい。
被覆は強靭で極低温から150℃までの温度に耐えます。屋外曝露にも問題ありません。
1回の塗装による被覆の厚さは約0.38㎜で、多層被覆も可能で、一般には多層被覆によって減衰効果を向上します。
まずは、室温かそれを少し上回る温度で硬化を行い、多少溶剤が含まれているので蒸発させ、その後、温度を75℃にまで上げて硬化を促進することが可能です。重量は厚さ1.27mmで4.9kg/m2以下です。
ECCOSORB COATING 269Eの標準的な特性値
色 | ダークグレイ | |
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通常使用温度 | 0.25mm被覆,Kg/m2 | 150℃以下 |
重さ | 0.25mm被覆,Kg/m2 | >1.0 |
硬度 | Shore D | >80 |