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生体等価固体ファントム

生体等価固体ファントム

Head Phantom: PH-HEAD
Left Hand Phantom: PH-LHS
Right Hand Phantom: PH-RHS

周波数:500~1,000MHz、1,000~2,000MHz、2,000~6,000MHz

人体の至近距離で使用されるアンテナの開発、試験に代表されるように人体の影響を考慮に入れた再現性の優れた測定の必要性が高まっています。このため人体と類似の形状および誘電率を持った各種ファントム(模擬生体)が使われてきました。

誘電率を制御した液体を容器に詰めた”液体ファントム”の場合,乾燥などによる誘電率の経時変化や腐敗などで使用寿命が短く,液体の作り直しの手間がかかる上に、作り直した場合の誘電率の再現性に問題がありました。また、電解質である食塩の電離度が温度変化により変化するため,誘電率の温度変化が大きいという難点がありました。

本製品は合成樹脂に中空ミクロフェアを加え、強誘電体セラミックスと形状制御した導電性短繊維を配して複素誘電率をコントロールした固体ファントムです。固体ファントムは、温度変化や経時変化による誘電率の変化が無いため、安定した測定が可能になり、測定データの整合性がとりやすくなります。

また、モールドによる成形で比較的自由な形状を実現できるため、関節部を可動にしたものもあります。目的周波数によって配合が変わるので、比重は一定ではありませんが、中空ミクロフェアで軽量化されているため、通常は0.7~0.8g/cc程度と他社品と比較して軽量なのが特長です。

特許第3663264号

頭部

腕(肘節部)

脚(膝節部)

指の稼動で自由な持ち方ができます。
携帯電話を持たせた場合

頭部に左右の耳を装着できます。

Fig.1 2GHz用ファントムの特性

  • ※上図は2GHz用に調整したファントムの特性です(一例)。使用周波数帯についてはご相談に応じます。
  • ※電波吸収体の吸収性能の評価は、弊社における導波管法とNRLアーチ法によります。(裏面が金属の場合)
  • ※上記の表の値は代表値であり保証値ではありません。また、仕様は予告なく変更する場合があります。

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